落書き腐ログ。

「戦国BASARA」好き腐女子たちが腐妄想120%でおくる自由気ままな落書きブログ。※参加者様随時募集中です。

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とりあえず秀半をひとつ(*・・)/ 四月馬鹿の割に、結構シリアスになった件。







紫色の手袋に包まれたしなやかな指の間から、ぽたりぽたりと紅い滴りが伝い落ちる。
その鮮やかな色は白い衣服の胸元をべっとりと濡らし、穢れた手袋に覆われた口元から垂れ流れているのは、見間違えようがなかった。
畳にやわらかな模様を織り成す春の日差しが、禍々しい紅に染まった友の姿を静かに照らしていた。
仮面の奥のその瞳は、呆然とした色を浮かべていた。
口元を隠したままへたり込んでいる友に歩み寄るほど、肺を侵食するような生臭いにおいが鼻をつく。
戦場で数え切れないほど浴びた匂いだ。それでも、半兵衛の躰から漂っている匂いなのだという実感が強まるほどに、己の鼓動がやけに重苦しく響く。
「あのね秀吉、これは…」
「なぜ我に黙っていたのだ」
口元を隠すその手を引き剥がし、やせ細った肩を掴んで詰め寄っていた。
痩せこけた端正な顔が、赤黒い血にまみれた唇が、ぎこちなく強ばる。
半兵衛は微かに身じろいだものの抵抗は見せなかった。一瞬だけ唇を引き結ぶと、普段どおりの温和で食えない微笑を浮かべた。
「ねえ知ってる?南蛮ではね、今日は嘘をつく日なんだって」
血まみれの唇を軽くぬぐって、半兵衛は穏やかに言った。
「みんながあっと驚くようなウソをついて、笑いあう日なんだよ」
べっとりと紅く染まった服の布地をつまみ、悪戯っぽく小首をかしげる。その仕種はどこまでも薄ら寒く、目を背けたくなるほど痛ましかった。
「びっくりしたでしょ。よく出来てるだろう?この血のり。もう、そんなに怖い顔しないで欲しいな。ただの冗談なんだか……」
言葉を掻き消すように、半兵衛のやせ細った躰を抱き締めた。
「ひでよし…?」
「笑えぬ嘘は二度と吐くな。我をあざむく友など要らぬわ」
もぞもぞと顔を上げた半兵衛と目が合う。仮面の奥の菫色の瞳にまじまじと見つめられると、全てを見透かされるような気がしてしまう。
「ねえ、もう一度言って」
囁く声が、ほのかな熱を帯びていた。
その響きに胸を鷲掴まれ、喉が、唇が、操られるように動き出す。
「くだらぬ嘘で我を馬鹿にしおって………もうお前など、友ではない!」
肉の削げた頬がふわっと弛み、細い腕が背中に絡みついてくる。背中をまさぐる手袋の濡れた感触がじわじわと伝わってきて、幼子のように泣き出したい気持ちになる。
「お前が憎うて堪らぬ。この嘘つきめ。嫌いだ、お前など……」
「もっと言って、秀吉」
血のこびりついた薄い唇が、甘美な響きを紡ぎ出す。今にも泣き出しそうな笑顔で、半兵衛はしがみつく腕に力を込めた。
「嫌いだ、半兵衛……」

むせ返るような血の匂いとやわらかな友の匂いに包まれながら、降り注ぐ春の日差しに身を委ねていた。

感想ありがとうございます!!

心を開ききっていなくても、この二人なりの幸せの形があるんじゃないかと思ってます。
やっぱ好きです。秀半\(´ー`)ノ

2010.04.05 19:07 URL | ふjこ #mQop/nM. [ 編集 ]

ぐわぁぁぁっっ!!
何という泣ける秀半なんだぁ~゜。・ 。 +゜ 。・゜(つД`゜)。
相手を思いやる嘘に、愛するが故の嘘…
春の薄明かりが似合う切なさと儚さに、某号泣←
マジで胸にキュンとくる物悲しくも素敵なお話、ありがとうございました~!

2010.04.05 10:54 URL | 桂花 #JalddpaA [ 編集 ]












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