落書き腐ログ。

「戦国BASARA」好き腐女子たちが腐妄想120%でおくる自由気ままな落書きブログ。※参加者様随時募集中です。

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ふjこさんに保守を任せっきりにして、すっかり放置状態でのついった中毒者ですorz
なんつーかもう、申し訳ない…


たまの出番なので、時節ネタでGO!
















「鬼は外──!!!!!」

 ドガガガガガガガッッッ!!!!!

 豆まきにはふさわしくない激しい音が、厳島の社に響き渡る。
 その音は、まるで第六天魔王の妻でも来襲してきたかの如くであったが、誰もがその部屋にいる主達を知っているので、恐ろしい音がしても入ることができないのだ。怖くて。

「も、毛利サンッ!!?? こ、これ、節分の豆まきと違うッ!! ガトリングやっ!!」
 まるでドロップと石ころを間違えている幼子を諭すかのような長曾我部の声は、半ばひきつっていた。
 だが、諭されている毛利の方は、相変わらず目が据わっていて、殺意さえ窺える。
「誰が節分行事と申したか。これは古来より続く『追儺式(ついなしき)』ぞ」
「何だよ、その、つい…な…とかって!」
「鬼追いの儀式だ。詳しくはwikiなどで調べよ」
「何だよその、説明すら放棄した、面倒臭ェって言わんばかりの言い草はッ。それに、追儺式って年末行事じゃねェのかっ?!」
「知っておるなら、話は早い。早う去ね、この鬼が」

 ドガガガガガガガッッ!!!!

 抜き手『烈』の回転力から放たれる豆の威力は、当たったら確実に貫通するほどの威力である。
 飛び掛かる豆の連打から逃げまどいつつ、鬼の面を被った長曾我部は、激しく後悔していた。

 そもそもが、毛利が退屈だというので、奥州からの帰り道に、東京は中野の某古書堂にて買った何やら難し気な本を土産に与えたところ、毛利は食い入るように読み出した。
 自分の土産が気に入って貰えたようで、ほくほくだった長曾我部であったが、まさかその延長で追儺式なる儀式をやる羽目になるとは思ってもいなかった。
 豆まきを始めると毛利から聞いたときは、遊びの延長かと思っていた長曾我部であったが、まさかの豆鉄砲の威力にハト同然に逃げ回ざるを得なかった。

「追い払われよ!! この鬼めが…ッ!!」
「…ッ!! テメェ、毛利…! そっちがその気なら…」
 プツッ! …とはじけた音が、長曾我部の脳内で鳴った。
 同時に碇槍が火を吹き、槍に乗った長曾我部が滑るように毛利に迫る。
「…ぬっ!」
 毛利も負けじと、壁を作って回避しようとするが、長曾我部の攻撃の方が早かった。


 四縛


 網に捕らわれ吊された毛利は、憮然とした表情をしている。
 ようやく落ち着きを取り戻した長曾我部は、ふくれっ面の毛利と網越しに対面した。
「毛利ィ… オメェよォ、何がそんなに気に入らねェンだ?」
 心の内を突かれ、毛利は目を見開き口を真一文字に結ぶ。それでも照れからか、長曾我部と目を合わせようとはしない。
「何か気に入らないから、俺に当たったんだろうが、ちゃんと言わねェとわかんねぇんだよ、そういうのって」
 深い溜息と共に呆れたような長曾我部の言葉。
 再び毛利の両頬が小さく膨らむ。
「…奥州で、何をしておったのだ、貴様…」

 ギクリ←

 分厚い剛毛に囲まれた長曾我部の心臓の毛が、一気に抜け落ちた。

 ──奥州遠征の名を借りた伊達政宗との秘密の逢瀬を、何でコイツが知っているんだ…

 こうなると、疚しい気持ちのある長曾我部には言葉もない。
 長曾我部の無言を、応の答えと見た毛利は、深々と溜息をつく。
「貴様のような天衣無縫な男が、我一人に縛り付けられるものとは思っておらぬ。だが…、せめて我の前だけでも、嘘や取り繕いは、止めてはくれぬか…?」
「毛利……」
 後ろめたさから追儺式の鬼役を引き受けたわけだが、そのことすらこの知将は見抜いていたらしい。
 そして、訥々と胸の内を語りつつも、恥ずかしさから目を合わせようとしない仕草も、長曾我部には愛らしく思えた。
 そして、服の袂に手を入れると、何やら出された茶色く丸いモノを、毛利の顔に近づける。
 甘く香ばしい匂いは、毛利が一度も嗅いだこともないものである。
 それでも、口にせずにはいられない、蠱惑的な匂い。
 毛利の口が開く。
 長曾我部が、ゆっくりとその口に押し込めた。

 口の中で、ふんわりととろける、甘くてほろ苦いそれは、怒りと恥ずかしさと照れで凝り固まっていた毛利の心をも溶かす。
「これは…?」
「独眼竜にもらった、『ちょこれいと』とかいう、舶来モノの甘味だ。奴さん、甘い物好きなオメェなら気に入るだろうって、土産にいっぱいよこしたぜ?」
「ふん…。苦いわ」
「お口に合わなかったかい? じゃあ、こいつは俺が…」
 貰うとするか。
 長曾我部がそう言おうとすると、毛利が慌てて言葉を遮る。
「お、奥州の竜が、わざわざ取り寄せたならば、貰ってやらねば悪いというもの…。仕方がないから、受け取ってやるとするか」
 素直でない甘味好きの恋人の言葉に、長曾我部は苦い笑顔を浮かべて頷いた。



 その夜、長曾我部が豪快ないびきを立てて寝ている傍らからのっそりと抜け出した毛利は、夜着を着直すと燭台に火を付け、文机の前に座り、文箱の蓋を開けた。
 そこには一通の手紙と、きれいに飾られた包みが一つ。
 毛利は苦笑を浮かべつつ、手紙を広げる。
 手紙の差出人は、奥州筆頭・伊達政宗。
 古くからの文通相手である彼等の間を行き来する長曾我部の行動は、まるで筒抜けであった。
 関係を持っていてもそれほど長曾我部に執心していない政宗は、ことある事に、手紙と詫びの物品をこうして送ってくる。
 だが、今回の土産は特別なものであった。

 ──恋人への贈り物として、もっとも相応しいものを贈る。長曾我部にでも贈るが良い。その時、どんな顔をしていたか、文を送ってくれると有り難い。

 包みを手に取り匂いを嗅げば、長曾我部の寄越した甘味と同じ匂い。
 毛利が再び微笑む。
「斯様に美味なモノ、長曾我部には勿体ないわ。…だが、彼奴が驚く顔は見てみたいな」
 大海原を股に掛ける西海の鬼が、実は手玉に取られていると知った時、この自信過剰な鬼がどんな顔をするか。

 高いびきをかいて幸せそうな顔で寝ている長曾我部は、そんなことなど露とも知らずに、ただただ眠っていた。


  【おしまい♪】


というわけで、節分とバレンタインを一緒にしちゃいましたー♪

ちなみに、毛利とまーくんが文通友達という設定は、櫻井姐さんの提唱です。

>ふjこさん
どちらも2月行事ということで、勘弁してください…ww
冒頭のテンションが続かなくて、なんだか最後しんみりしちゃいました(´・ω・`) あのテンションのまま、終わらせたかったです(終わるンか?)
西海の鬼としては、港港の現地妻のつもりだったのでしょうが、実は手玉に取られていたのは自分というww
女王様方が一枚も二枚も上手、ということで。

お粗末様でした><

2010.02.03 11:16 URL | 桂花 #JalddpaA [ 編集 ]

投下キタ━━(゜∀゜)━━!!!!!
節分とバレンタインを同時に織り込んだお話とは、意表を突かれましたw
冒頭、どこから突っ込んだら良いのか迷いました\(^o^)/そんなカカア天下CP瀬戸内、素敵です…w
そして西海の鬼を転がすふたりの女王様の関係が、何とも艶っぽいですね(*゜д゜)
ナリ様の意外ないじらしさにもときめきました=3

桂花姐さん、素敵な2月ネタをごちそうさまでしたv

2010.02.02 19:38 URL | ふjこ #mQop/nM. [ 編集 ]












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